どうも。再就職はニートです。

思い出語りのだったり、博打についてとか、つまりは自己満足なやつ

マジカルハロウィン2と、まーくん

僕には、まーくんという先輩がいた。

パチ屋で知り合った人の知り合いで、まーくんは僕の前に現れた。


僕が20歳くらいでまーくんは27歳くらいだったので、そこそこ年は離れてたんだけど皆からの愛称は、まーくんだった。


まーくんは当時専業だったんだけど、ヒキが鬼のように強くて、高設定打ってて負けている所を僕は記憶が無い。


4号機の島唄やその他4号機で財を成し、パチスロで買った車と左腕に着いているロレックスが僕には物凄く輝いて見えた。


「Aタイプは小銭稼ぎ。」


そんなふざけたことを言いながら、月にかなりの収支を叩き出してたんだから、流石まーくん。なんだけれども。


僕は結局まーくんと過ごした時期で、Aタイプを触っているところを見たことがなかった。


そんなまーくんには色々お世話になったり、何故か身内でボーリングブームが到来して、毎日の様に10ゲームもボーリングをプレイする仲間だった。

ある日、まーくんの地元のマイホにお邪魔する事になった。

1機種1台は6が投入される。なんて、ありがちなイベントだったのだが狙い台を絞れるって意味で、そこそこのツモ率が見込めるので期待はしてた。


その日は僕は金がなくて代打ちだったのか、ノリ打ちだったのか記憶にないが、まーくんと友人のケースケと3人でイベントに臨むことになった。


抽選時間も近なってくると、1台のシルバーのハイエースが抽選場所に止まった。


ウィィィィィィン。


という音と共にバックドアが開き足場が地面に向かって着地した。

運転手席から、綺麗めな女性が出てきて車椅子が車から降りてくる。


僕は、旦那さんがパチンコ行きたくてわざわざ一緒に来たんやな。良い奥さんやなー。

とか、思ってたんだけどそんな意識すぐに吹き飛んだ。


スキンヘッド。

サングラス。

全然隠れきれてない、刺青。


あぁ。

なんか俺が思ってたピュアストーリーと違うぞ。


まーくんが言う。

「あれ、バイクの事故で足だめになったんだって。」


「あー、そーっすよねー。」


「弟さん、あっち系の人で相当切れてるらしいよ。椅子さんも相当やばいけど。」


「あー、そーっすよねー。」

椅子さんってあだ名聞かれたら、ぶち殺されるだろ。とか思いながらも、


「椅子さん今ペットブリーダーやってるらしいよ、そういうシノギもあるんかな?」


「すんません、ちょっと俺話についていけないっす。」


ま、関わらなきゃいいだけだよ。

と、まーくんは言った


そして、地獄の始まりを告げるブザーが鳴った。

抽選開始の合図が。